あさの畑

プログラミングが好きな大学生のブログ。統計学や機械学習の勉強記録と、SIGNATE/Kaggle/AtCoderのお話。

『10年後の仕事図鑑』(堀江貴文, 落合陽一)を読んだけど、おすすめだった。

堀江貴文さんと落合陽一さんが書かれた『10年後の仕事図鑑』を読みました。書評や感想をまとめたいと思います。

 

お二人が書かれた本なら面白いに決まってる!と思っていましたが、その通りめちゃくちゃ勉強になる内容でした。

 

 

『10年後の仕事図鑑』内容紹介&要約

Chapter 0 激動の時代を生きるあなたへ

このチャプターで大事なのは次の3点です。

・変化が激しい時代において、「普通」は更新されていく

・仕事は「引き受けるもの」から「作るもの」へと変わっていく

・自分自身に価値をつけ、市場価値を高めるのが大切

 

Chapter 1 すべてが逆転するこれからの働き方

「組織から個人へ」「労働から遊びへ」という流れの中で、「会社」の未来はどうなるか?そして「会社員」はどう変わっていくか?また、「働くこと」そのものの未来についても考察されています。

 

さらに堀江さんは、新しい働き方をしていく上で大切なこととして、

1.ハマって、没頭して、その仕事が好きである

2.情報収集するだけでなく、毎日発信する

3.自分自身に油断しない

を挙げられています。

 

「就活」についても触れられていました。もはや社会問題化しているようにも感じますが、まだまだ現行の就活から逃れられずに苦しんでおられる方もいます。

 

「イカれた就活システムから脱出せよ」「大企業信奉なんて、さっさと捨てろ」というお二人の言葉をもとに、全就活生が一度立ち止まって思考を再開する必要があるように感じました。選択肢を広げてみることが大事だと思いました。

 

Chapter 2 なくなる仕事・変わる仕事

落合さんは、

「人間対機械」の役割の最適化は簡単だ。検討する材料になるのは「コスト」でしかない。つまり、機械が行ったほうがコストが低いのであれば機械に任せればいいのだ。

と述べられており、この観点から「なくなる仕事・減る仕事」に関する予想がなされています。

 

「コンビニのレジ打ち」「農業」「翻訳」「会計士・税理士・社労士」など、すでになくなりつつある仕事や機械化が進んでいる仕事もあり、想像は比較的容易にできました。

 

しかし、「研究者」が「なくなる仕事・減る仕事」として予想されていたのは意外でした。逆に研究者は今よりもっと大事になっていくんじゃないかって勝手に思っていたので…。まさか研究にもAIが導入されていくなんて。無駄な作業がなくなるのは当然の流れなので、研究もより効率化していくんですね。

 

章のまとめとして、落合さんは、

複雑性の高い職業を掛け持ちしている人材は、機械に代えるのが非常に面倒だ

「君にしかできない」状況を創り出せ

とおっしゃっています。

 

Chapter 3 生まれる仕事・伸びる仕事

「ドローン」「宇宙開発」「音声認識技術」などが紹介されていましたが、結局のところ、この章の(もしくはこの本の?)本質は、

 

「代替不可能な価値を生み出せ」

 

ということにつきると思います。

 

そしてそのためには、

・好きなことに没頭し、仕事になるまで遊び尽くす

・好きなことを掛け合わせ、「100万分の1」を目指す

ことが大事だと、堀江さんはおっしゃっています。

 

Chapter 4 お金の未来

「お金」は信用である。

 

自分固有の価値や信用を生み出すことが大事で、落合さんは、

好きなことを散々やって、できることを増やし、自分を価値資本でいっぱいの「価値の缶詰」にしよう

と述べられています。

 

これらは『お金2.0』などで、最近よく言われてますね!

 

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Chapter 5 日本の幸福と社会について

この章は、「教育のあり方」「超高齢化社会」について。

 

「教育無償化には疑問が残る」「移民受け入れではなく機械化が大事」など、僕にとっては新鮮な考えで勉強になることが多かったです。

 

教育無償化も移民受け入れもどんどん進めてほしいと僕は思っていたのですが、もう一度考え直してみることにします。

 

Chapter 6 ピュアな情熱に導かれた〝自分の人生〟を生きよ

最後の章は、これからの時代で必要な考え方や戦略が盛りだくさんでした。

 

波を待つな、自ら波を起こせ

「写経好き」になってはいけない

コモディティになるな、個性を叫べ

思考停止した社会に、問いを立てろ

「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ」

 

全人類におすすめの一冊!

堀江さん、落合さんの最近の著書(『多動力』や『日本再興戦略』)で触れられているテーマも少し含まれていました。しかし、それを踏まえても、今後の「働き方」を考える上で勉強になることが多かったです。

 

最終章で落合さんは、まずは「仕事になる趣味」を探してみたらどうだろう?と提案されていました。

 

いきなり「価値ある仕事を創出しろ!」って言われても「え!?自分だけの価値ってなに!?」と僕はなってしまうので、この落合さんの考え方には救われました!

 

『10年後の仕事図鑑』というタイトルですが、「これからの生き方」そのものを学べる充実の一冊でした!

 

大学生のうちにこの本を読むことができてほんとに恵まれてるなと思いました!

 

 

気になる方はどうぞ!

 

堀江貴文さんの他の著書についても書評記事を書いていますので参考にしていただければ幸いです。

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