『バカとつき合うな』(堀江貴文,西野亮廣)を読んでバカになる!
今回は、久しぶりの書評記事でも書こうかなと思います。
堀江貴文さんと西野亮廣さんが書かれた新刊『バカとつき合うな』という本を読みました。「あなたは自由になるべきだ。なぜ自由でないのか?」というキャッチコピーが付けられています。
この『バカとつき合うな』(通称「バカつき」?)は堀江貴文さんと西野亮廣さんの共著なのですが、僕はどちらの方も好きなのでもちろんこれまでの著書もほとんど読んでいます。
「はねるのトびら」を見ていた記憶は全くないのですが、最近の西野さんは面白いことをいろいろされていて超フォローしています。『革命のファンファーレ』や『えんとつ町のプペル』も読みました。
そんなお二人が書かれたとなれば、読みたくてたまらないわけです!
内容や感想
堀江さんは以前から「バカは最強説」を唱えられています。例えば、『多動力』という本の中では、
バカだから「恥ずかしい」とか「失敗したらどうしよう」などという「感情」を通り越してやってしまう。小利口な人間があれこれ考えて行動を起こせずにいる間に、手を挙げるバカがチャンスを手にするのだ。
と書かれています。また、漫画『バカは最強の法則』でも「バカが最強である」ということがストーリーを通して語られています。
西野さんも、「行動することの大切さ」や「過去の常識にとらわれないことの大切さ」という点では、堀江さんと同じような考えを持たれているのかなと思います。
ですので、最初にこの本を見たときは「あ、良い意味での『バカ』ではなくて、この本は悪い『バカ』について書かれているのかな」なんて思いながら読み始めました。
読んでみると、「いいバカと悪いバカ」については第3章でしっかり書かれていました。この第3章が一番面白かった!堀江さんが「西野亮廣というバカ」というタイトルで、西野さんが「堀江貴文というバカ」というタイトルで、お互いのことが述べられています。そして最終的には、「ぼくはバカ」「ぼくもバカ」ということで、自分のことを「バカ」という観点から語られている。
一方、第1章と第2章は「悪いバカ」について。どのような観点から章が2つに分けられているのかはわかりませんが、「人と同じことをやりたがるバカ」「学校に従順なバカ」「我慢が好きなバカ」「空気を読みたがるバカ」などのテーマがありました。耳が痛い内容も…。僕も大学に入ってから随分と「悪いバカ」から「いいバカ」に移行しつつあるとは思うのですが、まだまだかもしれないと思いました。
少し意外だったのが、西野さんが語る「新しさばかり追求するバカ」について。新しさより「ド直球」な感じが大切なときもあるという話です。フットワークが軽いのはいいことだけど、こういう考え方もあるのかと新鮮でした。
一貫して、「バカな人は自由ではないし、自分の時間(人生)を生きていない。」ということ。表紙にも書かれているように、「自由になりたければ、バカとは付き合わない。バカにならないことも大切」ということです。そのための教えが全部で28個挙げられていました。
まとめると、「悪いバカになるな」→「良いバカになれ」→「そして全員バカだ」って感じ。(笑)もはやバカってなんだ!?
余談ですが、挿し絵として描かれているイラストが可愛かったです。西野さんの絵本に登場するキャラなのでしょうか?絵本は『えんとつ町のプペル』しか読んでいないのでどの絵本に登場するのは分かりませんが…。
背中を押してもらえる本
堀江さんと西野さんの考え方が、これでもか!ってぐらい凝縮されていました。そして、「バカとつき合わない方法」を教えてくれるというより、自分の考え方をアップデートしてくれる本だと感じました。
堀江さんと西野さんの優しさが垣間見れたり、死生観の違いがわかったりという楽しさもある本でした。老いへの向かい方が対照的なのも面白かった!
「行動しないと意味がない」ってことはこれまでの本と同じですが、背中を押してもらうのには良い本だなと思いました。
堀江さんの本の書評記事はいくつか書いていますのでよろしければぜひ。